人間形成論

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
人間形成論
Human Development and Education
B402620001 2 1 後期授業 専門科目 DWEDU2328-J1 水3 B3-119 吉田 敦彦

オフィスアワー

水曜日昼休み

授業目標

本授業の目標は、人間形成における諸課題に関する知見を獲得し、その知見を参照枠として、自己の形成プロセスに関する多角的な考察を行えるようになることである。

具体的には以下のことができるようになることを達成目標とする。
1.人のもつ気質やパーソナリティについて類型的に見分けることができる。
2.自我(ego)と自己(Self)の心理的な働きについて説明できる。
3.自分が学んだ学校教育を相対化して、教育の根本的な意義を考えることができる。
4.人間の発達・形成を、年齢段階に適したプロセスとして捉えることができる。
5.人間形成において影響を及ぼす他者の存在と関与について考察できる。
6.人間形成が営まれるインフォーマルな「文化」の意義を認識できる。
7.アイデンティティの自己形成について物語論的に記述できる。

教科書

-

参考書

吉田敦彦著(A)『世界のホリスティック教育』、(B)『ホリスティック教育論』(ともに日本評論社)、(C)『ブーバー対話論とホリスティック教育』(勁草書房)、(D)吉田敦彦ほか編『持続可能な教育と文化』(せせらぎ出版)、(E)NPO法人京田辺シュタイナー学校著『親と先生がつくる学校』(せせらぎ出版)

関連科目

教育福祉学概論Ⅰ

授業時間外の学習(準備学習等について)

下記の授業計画の各回欄に示す参考書(A)から(E)の各章を事前事後に読み、授業での学習を深め展開すること。授業で提示した観点を自己形成史(ライフストーリー)に関係づけてのノートづくり。

授業の概要

たしか「この人生は、私にとっては一つの大学であった」と語ったのはゴーリキ、「人生は、自己自身に到る長い道のりである」と言ったのはヘッセであった。人間形成論(2年次配当)では、他の誰かに対して行う狭い意味の教育ではなく、この人生を通して自らを形成していく自己形成に焦点を当てる。とはいえ自己は、内面世界のなかで自己と向き合うだけでなく、他者と出会い、文化や社会と関わることによって形成される。人と人の間でそれぞれの自己が形成されていく諸相とダイナミズムを、この人間形成論では探求したい。そして、そこに得られる知見を参照して、自己の形成プロセスについての認識を深める機会としたい。

原則として対面授業で行う。ただし、感染拡大状況や受講者の事情に応じて、相談のうえ、受講者に不都合が生じないようにオンライン授業を取り入れる場合がある。

授業計画

第1回 イントロダクション 講義の全体像と評価方法(注意事項)
対面授業
準備学習等
第2回 気質と個性
対面授業
準備学習等 文献(A)第1章
第3回 自我と自己 個性と社会性
対面授業
準備学習等 文献(B)第2章
第4回 シュタイナー教育
対面授業
準備学習等 文献(B)第4章
第5回 人間の発達と人類の歴史
対面授業
準備学習等 文献(A)第9章
第6回 芸術としての教育
対面授業
準備学習等 文献(E)
第7回 バイオグラフィー(自己形成史)
対面授業
準備学習等
第8回 自然と文化と人間(季節の祝祭)
対面授業
準備学習等 文献(D)
第9回 アイデンティティ(自己物語)
対面授業
準備学習等 文献(C)第2章
第10回 生と死といのち
対面授業
準備学習等 文献(A)第2章
第11回 「他者」との出会い
対面授業
準備学習等 文献(C)第2章
第12回 ブーバーの応答的人間形成論
対面授業
準備学習等 文献(C)第8章
第13回 持続可能な未来のための教育
対面授業
準備学習等 文献(D)
第14回 オルタナティブな世界は可能か
対面授業
準備学習等 文献(A)
第15回 自己形成史を作成するガイドライン
対面授業
準備学習等

原則として対面授業で行うが、感染拡大状況や受講者の事情に応じて、相談のうえ、受講者に不都合が生じないようにオンライン授業を取り入れる場合がある。

成績評価

授業目標の1~7の達成度で評価を行う。

A)授業終了時のフィードバック・ノート(50%)、B)最終レポート(50%)

単位を取得するためには、
A)毎回の授業で得た知見と省察を記すフィードバック・ノートを3分の2以上提出すること。これによって、授業目標の概ね半分以上を達成していることを確認する。
B)上記の7つの目標にかかわる観点のうち4つ以上を用いて作成した最終レポートの提出。

備考(実務経験の活用を含む)

1年次配当の教育福祉学概論Ⅰを履修していない学生については、事前に少なくとも上記文献(A)第1章、できれば(B)第2章、第4章を読了してから受講を判断すること。