教育社会学

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
教育社会学
Sociology of Education
B402570001 2 1 後期授業 専門科目 DWSED1323-J1 金1 B3-205 西田 芳正

オフィスアワー

木曜日12:10~12:55

授業目標

教育を社会との関連で捉え、同時に教育に関する常識的な見方を批判的に捉え直す姿勢を身につける。特に教師を志望する学生には、変化する社会(家族、地域)のなかでの学校教育の位置と役割を認識し、教師として果たすべき責務と方策を考え実践する力量を形成する。具体的には、以下の能力を身につけることを達成目標とする。
1.教育が果たす機能と学校教育の性格について説明ができること。
2.社会の変化が人間の成長に対して及ぼす影響と諸問題について説明ができること。
3.貧困・排除問題と学校教育が担うべき課題について説明ができること。

教科書

なし

参考書

西田芳正2012『排除する社会・排除に抗する学校』大阪大学出版会
志水宏吉監修・若槻健・西田芳正編集2012『教育社会学への招待』大阪大学出版会
松岡亮二2019『教育格差』筑摩書房
パットナム,R.D.2017『われらの子ども』創元社

授業時間外の学習(準備学習等について)

新聞、TV等で教育について報道されている内容について関心を持ち、批判的に読み解く習慣をつけておく。
授業に関しては、資料・文献を適宜提示するので、授業後に読んでおくこと。

授業の概要

人間形成にとって重要な役割を果たしてきた家族、仲間集団、地域社会について、過去との比較を通して今日的な特徴、問題について理解し、続いて今日の学校教育が抱えるさまざまな問題を把握することを目指す。また、今日深刻な社会問題として注目を集めている不平等問題を重要な切り口とし、特に貧困・生活不安定層の子ども・若者の現状と背景、支援策についても検討する。

授業計画

第1回 イントロダクション;自己紹介、自身の問題関心の紹介と、講義概要を説明する。 準備学習等
第2回 1.社会化と学校;社会化について概説し、社会化の専門機関として登場した学校の機能を検討する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第3回 2-1.伝統的村落社会の人間形成(1);伝統的村落社会における世界観、死生観と産育儀礼、人間形成の仕組みについて概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第4回 2-2.伝統的村落社会の人間形成(2);引き続き、村落社会における人間形成について、子ども期・若者期を中心に紹介する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第5回 3.戦前・戦後の日本の学校教育;日本に登場した近代学校が戦前期・戦後期に果たした機能について概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第6回 4.家族の変容と人間形成;近代化・産業化に伴う家族の変化と現代家族における人間形成上の問題状況を整理、検討する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第7回 5.遊びと仲間集団;人間形成における遊びと仲間集団の意義を検討した後、その変容がもたらす問題状況と遊び空間復活の取り組みを紹介する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第8回 6-1.貧困・不平等と教育(1)選抜・配分の装置としての学校;学校に対する平等化の装置としての期待と選抜原理の変化について概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第9回 6-2.貧困・不平等と教育(2)再生産の装置としての学校;社会の不平等なあり様と学校教育の関連について整理し、世代を超えて不平等が繰り返される実態についても概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第10回 6-3.貧困・不平等と教育(3)再生産の理論;欧米で蓄積された不平等の再生産と教育の関連を明らかにした研究について概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第11回 6-4.貧困・不平等と教育(4)日本における貧困と教育;日本においても貧困・生活不安定層が学校において疎外的な経験をし、早期に学校を離れる現実がある。その実態を捉えた研究を紹介する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第12回 6-5.貧困・不平等と教育(5)マイノリティと教育;在日外国人等、日本社会でマイノリティとされる子どもが学校でどのような経験を重ねてきたかについて取り上げる。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第13回 6-6.貧困・不平等と教育(6)「排除に抗する学校」とは;学校における排除に関する一連の検討をふまえ、排除されがちな子どもを支える学校・教師のあり方について検討する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第14回 7.教育問題の社会学;非行・いじめ・不登校等、近年注目を集めている「教育問題」群についての実態と理論について概説する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。
第15回 8.地域と学校、全体のまとめ;地域社会における人間形成の衰退とその問題性を検討した後、都市地域における事例を紹介する。 準備学習等 あらかじめ指示した文献を読んでおく。

成績評価

期末試験の評価を70%とし、授業後に提出する小レポートについて30%のウェイトで評価する。期末試験では、達成目標の諸点に関連する設問への論述と基本事項の理解を問う内容である。
単位を取得するためには、達成目標1~3の達成度が6割以上であること。
試験の実施方法については授業開始後に説明する。

備考(実務経験の活用を含む)

本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。