生命倫理学(地域保健学域 総合リハビリテーション学類(理学・作業))

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
生命倫理学(地域保健学域 総合リハビリテーション学類(理学・作業))
Bioethics
B400010003 2 1 前期授業 専門科目 DHBAM1101-J1 火5 L401 岡 宏

オフィスアワー

火曜日5時限目以降

授業目標

医療専門職を志す人として、

①、「人間」と「いのち」について、考える拠りどころを見つけることができる。

②、「人間」と「いのち」について、「当事者性」をもって「思い、感じ、考える」ことができる。

③、①②について自分の言葉で論述・表現することができる。

教科書

指定しない。適宜、講義中にプリントを配布します。

参考書

適宜、講義中に紹介します。

関連科目

特に無し。

授業時間外の学習(準備学習等について)

※「生命倫理研究ノート」作成

《具体的作業》

2週間に1テーマを取り扱う
【1週目】
①テーマ選定の理由、②テーマに関連して調べた内容、③「思い、感じ、考えた」た事柄を各自の
 ノートに記述・整理する。

【2週目】(第2週目では、第1週目の記述を再考する。)
④テーマについて、さらに調べる、⑤自分自身の考えの変化、深まりについて分析的に考える。

授業の概要

「生命倫理」と言われるとき、その「生命」という言葉で明らかにしようとしている内容は何でしょう。また、その「倫理」とは、如何なることを言い当てようとしているのでしょう。まず私たちは、この「生命」や「倫理」の意味から考えなければならないでしょう。ところで、この「生命」を、「いのち」と表現する場面に出合います。表現方法が異なるからには、それ相応の意味があってしかるべきと思います。さらに、「いのちとは何か」「いのちは誰のものか」「いのちはなぜあるのか」などなど、この「いのち」をめぐる問いは枚挙にいとまがありません。また「生命倫理」に関連しても、尊厳死・安楽死、介護、移植医療、代理出産、出生前診断、障害者(児)、末期がん、自死、遺族ケア、葬儀、ヒューマニズム、スピリチュアル、テロ、災害などなど、こちらも焦点を絞ることが憚られるほどの社会問題があります。このような状況下で「生命倫理」を考えるためには精確な羅針盤と、それを使いこなすことが出来る技術が必要になります。なぜなら、闇雲に、興味本位に、あるいは場当たり的に話すことは、まとまりのない結果を招来するばかりか、社会を大きな混乱へと煽動する結果になるからです。つまり、これらの問いに応えるためには、しっかりとした考えの拠りどころが必要になるように思います。たとえば、それは「時と、場所と、関わる人」が移り変わっても、決して変わることのない確かな知見でなければなりません。私たちに与えられた時間は15回と限られています。今年は、「人間と生老病死」をテーマにした「ドキュメンタリー映像」、さらに「臨床症例」を交えながら、時代と場所と人が移り変わっても、変わることのない「生命倫理への眼差し」を基軸に「生命」と「いのち」について自らの考えの拠りどころとなるものは何かを探求し、それを考える力を養うことを目指してみたいと思います。

授業計画

第1回 臨床的脳死①
(課題映像)
準備学習等 ドキュメント映像から脳死を知る
(NNN報道特集)
第2回 臨床的脳死②
(脳の機能と臨床的脳死)
準備学習等 脳の機能から脳死の状態を知る(脳幹部不可逆死)
第3回 臨床的脳死③
(脳死判定手順と解説)
準備学習等 脳死判定手順のシミュレーションDVDを観る
(日本移植学会)
第4回 臨床的脳死④
(遷延性植物状態と脳死)
準備学習等 植物状態との違いを知る
第5回 いのちコラム①
(救命救急における終末期医療)
準備学習等 終末期医療としての臓器提供
第6回 小児の課題①
(小児移植)
準備学習等 イスタンブール宣言から考える小児移植の是否
第7回 小児の課題②
(乳幼児虐待死 ~日本の現状~)
準備学習等 児童虐待防止法とISCCAの定義
第8回 小児の課題③
(小児がん)
準備学習等 細谷亮太小児科医とSMSキャンプ
(映画『風のかたち』『大丈夫。』
 小児科医・細谷亮太と映像作家・伊勢真一)
第9回 障害①
(障害を考える視点①)
準備学習等 欧米の障害学
第10回 障害②
(障害を考える視点②)
準備学習等 日本の障害学
第11回 障害③
(頭部外傷や病気による後遺症をもつ若者と家族の課題
 ~遷延性意識障害~)
準備学習等 (家族の歩みから)
第12回 いのちコラム② 準備学習等
第13回 終末期医療①
(WHOの4つの痛みと生命倫理としての物語論の可能性、
 ~PCUにおける患者・家族の思い、医療と宗教の協働可能性~)
準備学習等 NBM(Narrative Based Medicine)
「いのちの臨床に耳をすます」
看取りと悲嘆①
第14回 終末期医療②
(症例検討)
準備学習等 緩和医療の臨床症例から対応を考える
看取りと悲嘆②
第15回 生命の質 準備学習等 生命の質について考える
第16回 定期試験 準備学習等

成績評価

定期試験50%
課題50%

備考(実務経験の活用を含む)

定期試験を16週目に実施します。一切の持ち込みは認められておりません。精一杯努力精進してください。