社会共生科学入門II

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
社会共生科学入門II
Introduction to Social Coexistence Studies II
B100510001 2 2 前期授業 専門科目 AESCS2203-J1 木2 B1-2 宮畑 一範・他

オフィスアワー

工藤 木曜日昼休み 他随時(メールでアポをとってください)kudo@hs.osakafu-u.ac.jp
上柿 金曜日昼休み 他随時(メールでアポをとってください)t-uegaki@hs.osakafu-u.ac.jp
住友 木曜日13時~14時(メールでアポをとってください)sumitomo@hs.osakafu-u.ac.jp
相田 水曜日昼休み 他随時(メールでアポをとってください)soda@lc.osakafu-u.ac.jp
高木 木曜日昼休み 他随時(メールでアポをとってください)takagi@lc.osakafu-u.ac.jp
宮畑 火曜日3コマ 他随時(メールでアポをとってください)kazm@lc.osakafu-u.ac.jp

授業目標

本講義では、多様な社会現象に分析的にアプローチする際の方法論について、その広がりと手法について理解することを目標とする。
具体的には、以下の知見・能力を身につけることを達成目標とする。

1.それぞれの講義で論じられる方法論について理解する。
2.社会共生科学課程にある複数の研究領域にまたがるこれらの方法論の広がりについて考察を深める。
3.自身の問題関心に学問的にアプローチする際のこれらの方法論の適応可能性について検討することができるようにする。

教科書

なし

参考書

授業中、適宜指示する

関連科目

社会共生科学入門Ⅰ

授業時間外の学習(準備学習等について)

講義で扱う方法論や事象について、事前に文献を読むなどして勉強を進めておき、講義の際に質問できるようにしておくこと。

授業の概要

オムニバス方式、全15回で実施する。

全体として、社会科学における対象へのアプローチ法である、史資料(含む文献)検討、観察、聞き取り、量的調査などについて、「その方法で対象のどんな側面を切り出せるのか」という観点から講義していく。各回の内容は、授業計画を参照。

授業計画

第1回 オリエンテーション(担当者全員) 授業全体と各回の簡単な紹介 準備学習等
第2回 日常から“学問”へ―“学問”の出発点と基本的な考え方①
 高校と大学それぞれの勉強の違いから出発し、日常的な疑問から学問や研究へと展開していくさまざまな思考のパターンについて紹介することで、学問にはさまざまな方法論が存在し、いずれも異なる重要性を持つことを解説する。
準備学習等
第3回 文学作品から現実を読み解く
 文学作品(あるいは映像作品)と現実社会の関係はどうなっているのだろうか?まったく違う二つの世界なのだろうか、それとも何らかの関わりがあるのだろうか?関わりがあるとしたら、その関わりの有り様をどのように分析すればよいのだろうか?このようなことを考えます。
準備学習等
第4回 史料分析 ~ 歴史的史料の批判的検討①
 このパートでは歴史研究の一端に触れるために、明治期~昭和期の歴史資料を読みながら、そこから何を読み取るかを学ぶ。
準備学習等
第5回 史料分析 ~ 歴史的史料の批判的検討② 準備学習等
第6回 ドキュメンツ・映像分析 ~ 記録されたものの証言①
 新聞・雑誌・インターネット・テレビなどのメディアによるメッセージの伝達と解釈について考えていく。読者や視聴者に向けた情報はどのような特徴や構造を持っているのか、社会における種々の要因とどのように関連しているのかということを、言語とコンテクストの分析をもとに検討する。
準備学習等
第7回 ドキュメンツ・映像分析 ~ 記録されたものの証言② 準備学習等
第8回 ことばのふるまいを観察する
 ことばは単にコミュニケーションの道具というわけではない。人間が知覚・認識した物事を表出した産物である。したがって、産出されたことばの振る舞いを注意深く観察すると、人間が世界をどのようにとらえているかが見えてくる。ことばがどのように振る舞うか(あるいは、逆に、振る舞わないか)、そしてどの程度その振る舞いを見せるかを手がかりに、人間の精神の営みのありようにアプローチする。
準備学習等
第9回 「現場」に足を運ぶ・話を聞く
 テキストや映像をみて頭をひねってもなかなかイメージしにくかったことが、一度足を運んでみたら「なるほど」となる経験をしたことはないだろうか。「社会」を考えるアプローチのひとつには、「現場」へ足を運んで、そこにいる人と時間や経験を共有し、またその過程で話を聞いてみる、という調査法(俗に「フィールドワーク」と呼ぶ)がある。この回では、足を運び、話を聞くことでいったい何がわかるのか、その利点は何かについて解説する。
準備学習等
第10回 史料と証言を訪ねて
 なぜ史料を探しにいくか。どんなことがわかるか。なぜ聞き取りをするか。どんなことがわかるか。難しさと面白さ。失敗談etc.
準備学習等
第11回 量的調査に何がわかるのか ~ 数える・集計する
 このパートでは、「社会」の特定の状況について、数量化することで把握しようとする「量的調査」について解説する。社会的な現象を「数」として把握することでどのような側面を捉えることができるのかを、量的調査に基いてなされた研究を通して考えていく。
準備学習等
第12回 量的調査法の「構造分析」 ~ 調査を「読む」ために
「量的調査の読み方」について解説する。数量化にはいくつかの方法があるが、ここでは調査票を使用するサーベイ調査をとりあげ、調査票作成過程に着目することで見えてくる問題点と、社会科学的な意味について解説する。
準備学習等
第13回 「量的調査」のふたつの側面 ~「統計」から考える・「統計」を考える。
 「量的調査」も人が実践する営みである以上、そこには時代性や社会的状況が強く影響する。この回では、アメリカで1960年代に登場したラベリング理論の考えたことを題材に、量的調査がもつ社会的性質について考え、社会科学的な考察にとって持ちうるふたつの側面について解説する。
準備学習等
第14回 学問の歴史と学問分野―“学問”の出発点と基本的な考え方②
 学問の歴史をたどりながら、いかにして近代的な知識の在り方や、現在の学問分野が成立したのかについて紹介する。それによってさまざまな方法論が学問全体に対していかなる相対的な位置関係にあるのか、ひとつの見取り図を提供する。
準備学習等
第15回 「研究すること」のリアリティ(担当者全員)シンポジウム形式
 研究することは楽しい。何かと真剣に向き合い、アプローチし、考え、分析することは、私たちにさまざまな理解の可能性を開いてくれる。同時に、しかし研究には時にしんどさや難しさ、迷いもつきものである。授業の最後に、教員それぞれが自分の研究とどのように向き合ってきたのかを題材に、フロアーのみなさんの質問や意見もとりいれながら、「研究」がもつ可能性やおもしろさについてシンポジウム形式で語り合う。
準備学習等

成績評価

達成目標の1から3の達成度で評価を行う。C(合格)に達しているかどうかについては、学期末レポートおよびそれぞれの講義内での課題において、論じられた方法論についての理解が具体的な内容の提示によって示されているかどうかによって判断する。