精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
Special Topics in Psychiatry
Q123320001 2 1 前期授業 専門科目 HSSPE6713-J1 火4 A15-432(言語情報共同研究室) 総田 純次

オフィスアワー

水曜日午後、木曜日午後(会議のない日)

授業目標

心理療法は狭義には面接室で行われる構造化された継続的面接を指すが、心理療法は現実には当該の事例をとりまく現実的基盤に支えられている。家庭や職場などのクライエントのおかれた社会的状況、治療者の所属する組織、料金の支払いも規定する経済的状況、障害に対する社会的待遇や援助などである。心理療法はこうした現実的条件の調整のうえに可能となっており、こうした調整を事例の「マネジメント」として広義の心理療法と呼ぶこともできる。精神医学特論では、精神障害の精神医学的分類・概念・病因論や治療法を学習することと併せ、病態に応じて心理臨床家として身につけるべき事例のマネジメントの視点を習得することを目標とする。

教科書

プリント配布

参考書

①『カプラン臨床精神医学テキスト』メディカル・サイエンス・インターナショナル(高価:個人での購入不要)
②ギャバード『精神力動的精神医学①②③』岩崎学術出版
③原田憲一『精神症状の把握と理解』中山書店(症状論)
④S.アリエティ『精神分裂病の解釈Ⅰ』『精神分裂病の解釈Ⅱ』みすず書房(統合失調症)
⑤S.アリエティ『うつ病の心理』誠信書房、笠原嘉『うつ病臨床のエッセンス』みすず書房(うつ病)
⑥ガンダーソン,G.F.『境界性パーソナリティ障害-クリニカル・ガイド』誠信書房
⑥渡辺雅幸『心の病に効く薬』(星和書店)(精神科薬物療法)

関連科目

心身医学特論

授業時間外の学習(準備学習等について)

参考図書に挙げた文献から読むべき個所を指定するので、参加者は事前に当該箇所を学習すること。

授業の概要

教員がまとめた精神医学のレジュメによって基本的な精神医学の知見を学習するとともに、参考図書を通じて統合失調症、うつ病、躁うつ病、ボーダーラインなど、特に重要な精神障碍についてはより深く学ぶ。参考図書による学習は、担当者を決めて内容の報告を行い、それに基づいてディスカッションする。

授業計画

第1回 ケースマネジメントについて 準備学習等 予めレジュメを読む
第2回 精神障碍の概念と分類 準備学習等 予めレジュメを読む
第3回 器質性精神障碍(認知症と譫妄) 準備学習等 室伏君士の認知症マネジメントの章を読んで理解を深める
第4回 統合失調症①概念と歴史 準備学習等 アリエティ『精神分裂病の解釈Ⅰ』を予め読む。
第5回 統合失調症②症状論 準備学習等 原田憲一『精神症状の把握と理解』、安永浩『精神分裂病の症状』を読む。
第6回 統合失調症③精神病理 準備学習等 アリエティ『精神分裂病の解釈Ⅱ』を読む。
第7回 統合失調症④治療論と心理療法 準備学習等 中井久夫『覚書』を読む。
第8回 うつ病①概念と歴史 準備学習等 アリエティ『うつ病の心理』を読む。
第9回 うつ病②精神病理 準備学習等 同上。
第10回 うつ病③治療論 準備学習等 笠原嘉『軽症うつ病』を読む。
第11回 境界例①概念と歴史 準備学習等 ガンダーソン『境界性パーソナリティ障害』を読む。
第12回 境界例②症候と精神病理 準備学習等 同上。
第13回 境界例③治療論 準備学習等 同上。
第14回 トラウマ論 準備学習等 岡野憲一郎『外傷性精神障害』を読む。
第15回 精神科薬物療法 準備学習等 渡辺雅幸『心の病に効く薬』を読む。

成績評価

予め指定した参考図書を担当者が発表し、討議する形で進めるので、全出席は前提。評価方法:授業中の討議などの平常点+期末レポートで評価する。評価対象:➀精神医学の代表的な病態について現代精神医学の標準的な説明ができること、➁達成目標に挙げた各病態のマネジメントを理解していることの2点を習得していることが単位取得の条件である。