ジェンダー研究特論B

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
ジェンダー研究特論B
Special Topics in Gender Studies B
Q122890001 2 1 前期授業 専門科目 HHGEN6611-J1 火2 A4-405 乾 順子

授業目標

1.ジェンダー研究と社会学理論の関係を説明できること。
2.社会調査を用いたジェンダー研究方法について、質的調査に関して事例を挙げて説明できること。
3.社会調査を用いたジェンダー研究方法について、量的調査に関して事例を挙げて説明できること。
4.自らの研究テーマに関わる社会学的理論および調査方法を構想できること。

教科書

授業中に配付する。

参考書

授業中に適宜紹介する。

関連科目

家族社会学特論、社会調査論
ジェンダー特論A~E、ジェンダー研究特別演習Ⅰ/Ⅱ

授業時間外の学習(準備学習等について)

授業では、輪読する文献の内容紹介は最小限度にとどめ、討論を中心とする。そのため、担当発表者がレジュメを作成するほか、履修生は全員、該当の文献を事前学習し、討論のためのイシューを理解・考察したうえで授業に望む必要がある。

授業の概要

ジェンダー研究と社会学の発展によって得られた知見を総合して、ジェンダーに関わる諸社会現象について専門的な知識を修得させる。また、先端的研究を適宜紹介することにより、現代の社会学的ジェンダー研究の手法について理解させる。
より具体的には、ジェンダー研究と社会学理論の関係性、およびジェンダー研究と社会調査の関係性を理解させる。そして、調査を用いた社会学的ジェンダー研究の読解と考察を通して、自らの研究課題へのアプローチを構想する力を身につけさせる。

授業計画

第1回 ガイダンス(自己紹介、テーマや進行方法の説明、テキストの紹介、担当者の決定) 準備学習等 ベティ・フリーダン 三浦冨美子訳
『新しい女性の創造』大和書房
はじめに、1~3を精読
第2回 質的アプローチ➀(テキスト講読)
ジェンダー研究事始め
準備学習等 ベティ・フリーダン著三浦冨美子訳
『新しい女性の創造』大和書房
はじめに、1~3精読
第3回 質的アプローチ②(テキスト講読)
雑誌記事分析
準備学習等 濱貴子2018「戦前期『主婦之友』における職業婦人イメージの形成と変容」『社会学評論』69(3):320-337、精読
第4回 質的アプローチ③(テキスト講読)
参与観察・会話分析
準備学習等 藤田由美子2004「幼児期における「ジェンダー形成」再考―相互作用場面 にみる権力関係の分析より」『教育社会学研究』74:329₋348、精読
第5回 質的アプローチ④(テキスト講読)
新聞記事の収集分析
準備学習等 金沢佳子2012「喪主選定にみる「家」-毎日新聞と14県紙「訃報」欄からの考察」『家族社会学研究』24(2):177-188、精読
第6回 質的アプローチ⑤(テキスト講読)
英語文献・インタビュー
準備学習等 MASAKO ISHII-KUNTZ and A. R. MARYANSKI,2003, Conjugal Roles and Social Networks in Japanese Families,
JOURNAL OF FAMILY ISSUES, Vol. 24 No. 3, April 2003 352-380
第7回 第2回~第6回の論文から自分自身への研究へ活かせることについてのディスカッション 準備学習等 第6回までに読んだ論文の復習。議論のフォロー。
第8回 量的アプローチ①(テキスト講読)
クロス表
準備学習等 木村邦博2000「労働市場の構造と有配偶女性の意識」盛山和夫編『日本の階層システム4 ジェンダー・市場・家族』東京大学出版会、177₋192精読
第9回 量的アプローチ②(テキスト講読)
クロス表分析・2項ロジスティック回帰分析
準備学習等 吉武里大2019「離婚の世代間連鎖とそのメカニズム-格差の再生産の視点から」『社会学評論』70(1):27-42精読
第10回 量的アプローチ③(テキスト講読)
多項ロジスティック回帰分析、交互作用
準備学習等 豊永耕平2018「出身大学の学校歴と専攻分野が初職に与える影響の男女比較分析―学校歴効果の限定性と専攻間トラッキング」『社会学評論』69(2):162-178精読
第11回 量的アプローチ④(テキスト講読)
2項、多項ロジスティック回帰分析
準備学習等 五十嵐彰2018「誰が「不倫」をするのか」『家族社会学研究』30(2):185–196精読
第12回 量的アプローチ⑤(テキスト講読)
固定効果モデル・変量効果モデル
準備学習等 三谷はるよ2020「育児期の孤独感を軽減するサポートネットワークとは」『家族社会学研究』32(1):7–19精読
第13回 第8回~第12回の論文から自分自身への研究へ活かせることについてのディスカッション 準備学習等 第8回~12回までに読んだ論文の復習。議論のフォロー。
第14回 第12回までに読んだ論文を各自の研究テーマにどのように活かせるかを構想して発表し、討論する 準備学習等 レジュメ作成、発表
第15回 第12回までに読んだ論文を各自の研究テーマにどのように活かせるかを構想して発表し、討論する 準備学習等 レジュメ作成、発表
第16回 まとめと討論 準備学習等 レポート提出

成績評価

「授業内容に関する知識の修得、拡大・深化のレベルを、日頃の学習姿勢、発表内容ならびにレポートなどから判断して、次の5段階で評価する。特段に優れたレベルである(A+)、優れたレベルである(A)、 ふつうのレベルである(B)、ふつうには及ばないレベルである(C)、この科目で求めるレベルに達していない(D)。 」よって、C(合格)となるための目安としては、70%以上の出席(修士論文作成のために最低限の正確な知識の修得)とレジュメによる報告が必要となる。

備考(実務経験の活用を含む)

授業計画に掲載の論文は、現時点の候補であり、受講生との話し合いで決定する。
他の文献案としては、ナンシー・ソコロフ『お金と愛情の間』、上野千鶴子『家父長制と資本制』等