ソーシャル・ワーク特論3A

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
ソーシャル・ワーク特論3A
Special Topics in Social Work 3A
Q121400001 2 1 前期授業 専門科目 金1 A4-305,オンライン(中百舌鳥キャンパス) 松田 博幸

オフィスアワー

月・昼休み

授業目標

本講義では、「当事者」とされる人たちの活動に研究者や実践者がアプローチするための課題と方法を学ぶ。社会福祉やソーシャルワークの議論において、生活上の課題をもつ人たちが「当事者」と呼ばれることがある。「当事者」とはどのような人たちなのか、そして、研究者や実践者とはどのような関係にあり、それらの人たちが「当事者」にアプローチするためにはどのような課題があり、どのような方法が可能であるのかを、「環状島」モデル(宮地 2007)を用いて学ぶ。具体的には、以下の能力を身につけることを達成目標とする。

1. 「当事者」、研究者および実践者、それぞれの「立ち位置」(ポジショナリティ)の違いを説明できること。
2. 「当事者」が声を上げることの意味を理解すること。
3. 研究者および実践者が「当事者」にどのようにアプローチすればよいのかを理解できること。

教科書

宮地尚子(2007)『環状島=トラウマの地政学』みすず書房

参考書

授業中に指定する。

関連科目

ソーシャル・ワーク特論3B

授業時間外の学習(準備学習等について)

授業中に指定する参考文献について授業までに精読し、内容をまとめておくこと。その他授業中に指定する課題を実施し、提出すること。

授業の概要

社会福祉やソーシャルワークの議論において「当事者」という語が用いられるようになって久しいが、それは、ソーシャルワークにおいて伝統的に用いられてきたクライエントという語とは異なった文脈において用いられている。本講義においては、宮地尚子による「環状島」モデルを用いて、「当事者」とはどのような人たちなのか、そして、研究者や実践者とはどのような関係にあり、それらの人たちが「当事者」にアプローチするためにはどのような課題があり、どのような方法が可能であるのかを学ぶ。

授業計画

第1回 オリエンテーション:「当事者」とは?
(目標)
「当事者」とは誰のことなのかを考える。
準備学習等 受講生各自が「当事者」についての考えをまとめておく。
第2回 「環状島」モデルについて(1)
(目標)
「環状島」モデルの基本的な理解。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第1章を事前に読んでおく。
第3回 「環状島」モデルについて(2)
(目標)
「環状島」モデルの基本的な概念の理解。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第2章を事前に読んでおく。
第4回 「環状島」の生成過程
(目標)
環状島の生成過程を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第3章を事前に読んでおく。
第5回 「環状島」の複数性
(目標)
環状島の複数性を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第4章を事前に読んでおく。
第6回 「環状島」とアイデンティティ
(目標)
「環状島」とアイデンティティとの関係を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第5章を事前に読んでおく。
第7回 脱アイデンティティとアイデンティフィケーション
(目標)
「環状島」と脱アイデンティティとアイデンティフィケーションとの関係を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第6章を事前に読んでおく。
第8回 ポジショナリティの問いかけ
(目標)
当事者による、支援者のポジショナリティの問いかけをめぐる議論を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第7章を事前に読んでおく。
第9回 加害者のポジショナリティ
(目標)
加害者のポジショナリティを理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第8章を事前に読んでおく。
第10回 研究者のポジショナリティ
(目標)
研究者のポジショナリティを理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第9章を事前に読んでおく。
第11回 「環状島」と知の役割
(目標)
「環状島」モデルを用いて知の役割を理解する。
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書の第10章を事前に読んでおく。
第12回 「環状島」モデルとソーシャルワーク(1)
(目標)
授業中に指示された文献を通して、「環状島」モデルの観点からソーシャルワークにおける支援者のあり方を議論し、考える。
準備学習等 前回の目標について復習し、授業中に指示された文献を事前に読んでおく。
第13回 「環状島」モデルとソーシャルワーク(2)
(目標)
授業中に指示された文献を通して、「環状島」モデルの観点からソーシャルワークにおける支援者のあり方を議論し、考える。
準備学習等 前回の目標について復習し、授業中に指示された文献を事前に読んでおく。
第14回 「環状島」モデルとソーシャルワーク(3)
(目標)
授業中に指示された文献を通して、「環状島」モデルの観点からソーシャルワークにおける支援者のあり方を議論し、考える。
準備学習等 前回の目標について復習し、授業中に指示された文献を事前に読んでおく。
第15回 「環状島」モデルとソーシャルワーク(4)
(目標)
授業中に指示された文献を通して、「環状島」モデルの観点からソーシャルワークにおける支援者のあり方を議論し、考える。
準備学習等 前回の目標について復習し、授業中に指示された文献を事前に読んでおく。

成績評価

授業内容に関する知識の修得、拡大・深化のレベルを、日頃の学習姿勢、発表内容ならびにレポートなどから判断して、次の5段階で評価する。特段に優れたレベルである(A+)、優れたレベルである(A)、 ふつうのレベルである(B)、ふつうには及ばないレベルである(C)、この科目で求めるレベルに達していない(D)。

C(合格)となるためには以下の3点を達成することが求められる。

・「環状島」モデルを用いて、「当事者」、研究者および実践者、それぞれの「立ち位置」(ポジショナリティ)の違いを説明できる。
・「環状島」モデルを用いて、なぜ「当事者」が声を上げることができないのかを説明し、かつ、なぜ声を上げることが重要なのかを説明できる。
・「環状島」モデルを用いて、研究者および実践者が「当事者」にどのようにアプローチすればよいのかを説明できる。

成績評価は、授業内での報告に対する評価を含む平常点および期末レポートに対する評価によっておこなう。

備考(実務経験の活用を含む)

なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況に応じて、対面でおこなうのかオンラインでおこなうのかを決定する。