政治哲学特論

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
政治哲学特論
Special Topics in political philosophy
Q120770001 2 1 前期授業 専門科目 HHPPH6604-J1 火4 研究室 前川 真行

オフィスアワー

授業終了後としますが、ほぼ毎日学校には来ていますのでメールでアポイントメントととってください。

授業目標

【重要】
現状ではまだコロナの収束が不確定なために、履修予定者はメールで連絡してください。そのときに下に書いたように開講形態等を決めたいと思います。

テキストを読んで、読解を進めてゆくことになると思います。が、やり方については、参加者の利用可能なリソース次第というところがありますので、参加希望者はまずはメールをください。
そのさい、wifi が利用可能か否か? コンピュータ(できればラップトップ等で、カメラとマイクがあるもの)を所有しているかどうかを連絡ください。

いまのところ教員とする読書会、というような授業を考えています。

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テキストの「正しい」読解はあらゆる研究の基盤となる。精読、多読、いずれも必要であるが、多読は自己流でも可能であるが、精読は自分自身の読解への批判が必要となるために、複数の参加者からなる場で、自己の解釈の提示と、相互批判を通じて、いったんは自己流の読み方を解体するする必要がある。この講義では、政治哲学に関わるテクストの精読を通じて、研究者として最低限必要とされるテクスト読解の方法を身につけることを目標とする。合格の最低基準としては、対象となるテクストを理解したうえで、適宜参考文献を参照しつつ、その内容を適切に要約できるようになることである。ただし研究者を目指すのであれば、そこに止まっていてはまずいことはいうまでもない。

教科書

昨年はロベール・カステル『社会喪失の時代』明石書店を読みました。
今年度は、マルクスのフランス三部作(『フランスにおける階級闘争』『 ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 』『フランスにおける内乱』)を考えています。

参考書

同上。

授業時間外の学習(準備学習等について)

基本的には分担箇所のレジュメを準備することが授業時間外の学習となりますが、それ以上のことは大学院生ですので自発性に委ねられます。

授業の概要

 マイケル・サンデルのブームによってやにわに脚光を浴びることになったが、今日政治哲学の名前で理解される内容はたいへん多岐にわたっており、中身もまだずいぶん揺らいでいる。じょじょにアングロ・サクソンの世界で用いられているスタイルが日本でも支配的なスタイルになっており、それはどちらかと言えば応用分析哲学と呼んで差し支えのないものになりつつある。ただしこの授業においては、ヨーロッパ、とりわけフランスで90年代に政治哲学と称されたものを念頭に置いており、既存の学問領域でいえば、それは哲学、政治学、社会学、そして思想史といったあたりにまたがることになる。端的に言えば、おおよそ思想史的なアプローチを用いて、こうした複数のジャンルにまたがる諸問題に取り組むということになるだろう。

 とはいえやっていることはひどくクラシックであり、テクストを決めて順番に読んでいくだけのことである。基本的には、ゼミ参加者との協議の上で決定することにしたい。
 一時期流行を反映してハンナ・アレントのテクストを読むことが多かったが、最近は、丸山眞男を読んだり、明治以後の日本の政治思想を検討することが増えた。ただし思想史的アプローチを取るので、ヨーロッパおよびアメリカの思想動向はいずれにせよ検討の対象となるだろう。
これまでに読んだ本。

ハンナ・アレント『全体主義の起源』『人間の条件』『過去と未来の間』
八束はじめ『メタボリズム・ネクサス』
Jacques Donzelot, The Policing the Family (La Police de Familleの英訳)
丸山眞男「超国家主義の論理と心理」
Michel Foucault, Birth of biopolitics (la naissance de la biopolitiqueの英訳)
ロベール・カステル『社会喪失の時代』
など

授業計画

報告、発表ということについても、社会状況を見ながら考えるしかないと思います。
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テクストを決定したのち、そのテクストをいくつかの部分に分割し担当を決めて、その内容を報告してゆく。必要であれば適宜、他のテクストや論文についても報告、発表を行うことになる。

成績評価

授業内容に関する知識の修得、拡大・深化のレベルを、日頃の学習姿勢、発表内容ならびにレポートなどから判断して、次の5段階で評価する。対象となるテクストを理解したうえで、適宜参考文献を参照しつつ、その内容を適切に要約できることを合格最低基準(C)としたうえで、以下の基準に基づいて評価を行う。とくに優れた独創性が認められるもの(A+)。独創性が認められるもの(A)。独創性は認められないがすぐれた内容把握が行われていることが認められるもの(B)。