精神看護学特論I

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
精神看護学特論I
Theory of Psychiatric Nursing I
P620370001 2 1 前期前半 専門科目 NNNUR6410-J1 土4 羽曳野教室(仮) 冨川 順子

オフィスアワー

冨川 順子:月~金 12:10~12:55

授業目標

1.日本及び海外の精神保健医療福祉の歴史的変遷について説明できる。
2.治療共同体、ストレス脆弱性対処モデルと精神科リハビリテーション、リカバリーの概念について説明できる。
3.精神保健福祉法の変遷と課題について説明できる。
4.精神看護実践を行う際遵守すべき法制度について説明できる。
5.精神障害のある人への退院促進と地域生活促進を行う際に活用できる法制度と内容について説明できる。
6.医療観察法による治療と看護師の役割について説明できる。
7.精神疾患をもつ患者と家族が体験する倫理的問題と精神障害のある人へ権利擁護について説明できる。
8.現在の精神科医療の方向性と日本の精神医療と精神科看護の特徴について説明し、精神看護に期待される役割と課題について述べることができる。
9.現代日本のメンタルヘルスの特徴と、精神看護に期待される役割と課題について述べることができる。

教科書

講義中に提示する。

参考書

・ 浦野シマ著:日本精神科看護史,牧野出版
・ 日本看護協会編集:近代日本看護総合年表1868年~1985年,日本看護協会出版会
・ 小俣和一郎著:近代精神医学の成立,人文書院
・ 「精神医学の現在,そして,これから」(特集)こころのりんしょう a・la・carte 26(2)2007,星和書店・ 
・ アーヴィン・ゴッフマン著,石黒毅訳:スティグマの社会学,せりか書房
・ 白石大介著:精神障がい者への偏見とスティグマ,中央法規
・ 南裕子 編集:心をいやす アクティブナーシング
・ R.P.リバーマン,安西他訳(2005):リバーマン実践的精神科リハビリテーション,創造出版.
・ R.P.リバーマン,安西他訳(2011):精神障害と回復 リバーマンのリハビリテーションマニュアル,星和書店.
・ カタナ・ブラウン,坂本明子(2012):リカバリー 希望をもたらすエンパワーメントモデル,金剛出版.
・ デイヴィッド・ヒーリー(2005):抗うつ薬の功罪 SSRI論争と訴訟,みすず書房.
・ エドワード・ショーター,デイヴィッド・ヒーリー(2018):〈電気ショック〉の時代 ニューロモデュレーションの系譜,みすず書房.
・ 精神保健医療福祉白書編集委員会(2018):精神保健医療福祉白書 多様性と包括性の構築,中央法規.
・ 大熊一夫(2009):精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本,岩波出版.
・ S・J・ウォーリン他(2002):サバイバーと心の回復力 逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス,金剛出版.

授業時間外の学習(準備学習等について)

 講義方法は提示されたテーマに沿ったプレゼンテーションと,プレゼンテーションで提示された討議議題に対するディスカッションとする。各自はシラバスに提示された講義テーマについて提示されている参考文献および最新の研究などを探索・精読し,それらを踏まえたプレゼンテーションの準備を行うこと。また,ディスカッションも積極的に参加できるように,基本的知識は各自事前に学習して臨むこと。

授業の概要

1 精神障害者の社会的位置づけや処遇に関連する精神保健福祉の変遷,精神科医療の変遷,障害者を支援する法制度について理解し,精神看護の役割と課題を考える。また,精神科医療の変遷と変遷に伴う精神看護の役割の変化,看護教育における精神看護学の位置づけの変遷,精神看護学領域での研究の動向を踏まえ,今後の精神看護学の役割や課題について考察する。
2 精神看護専門看護師としての介入を実践するための基盤となる、精神医療福祉の基礎理論と概念枠組みについて修得する。

授業計画

① 精神保健医療福祉の歴史的変遷(1):世界および日本における精神障害者の処遇の変遷
② 精神科医療福祉の歴史的変遷(2):精神科医療の歴史的変遷と現在の日本の精神科医療
③ 精神医療福祉の基礎概念:精神科リハビリテーションからリカバリーへ
④ 精神保健福祉法の変遷と精神障害のある人の処遇、支援、課題
⑤ 社会資源としての関連法規(障がい者自立支援法,生活保護法,社会福祉法,障害者の雇用促進に関する法律など)
⑥ 医療観察法と課題
⑦ 精神障がいを持つ人と家族が体験するスティグマ
⑧ 医療倫理の変遷と精神障がい者の権利の擁護に関する法規定(国連決議,障害者基本法,日本国憲法,精神保健福祉法,民法など)
⑨ 精神科看護の歴史的変遷:施設医療から地域医療への転換での看護役割の拡大と今後の課題 
⑩ 精神科看護師が体験するメンタルヘルス上の問題と暴力への対応     
⑪ 看護基礎教育カリキュラムにおける精神看護学の位置づけの変遷.
⑫ 現代日本のメンタルヘルスの特徴と精神看護の役割
⑬ 看護師のメンタルヘルスの特徴とその支援
⑭~⑮ 精神科看護における研究の動向

成績評価

 講義内のディスカッション、プレゼンテーション資料と発表で示される、授業目標の達成度で評価する。

以下に合格(C以上)のための基準について示す。
1.日本及び海外の精神保健医療福祉の歴史的変遷について説明する。
2.治療共同体、ストレス脆弱性対処モデルと精神科リハビリテーション、リカバリーとストレングスモデルの概念について説明する。
3.精神保健福祉法の変遷と課題について説明する。
4.精神看護実践を行う際遵守すべき法制度について説明する。
5.精神障害のある人への退院促進と地域生活促進を行う際に活用できる法制度と内容について説明する。
6.医療観察法による治療と看護師の役割について説明する。
7.精神疾患をもつ患者と家族が体験する倫理的問題と精神障害のある人へ権利擁護について説明する。
8.現在の精神科医療の方向性と日本の精神医療と精神科看護の特徴について説明し、精神看護に期待される役割と課題について述べる。
9.現代日本のメンタルヘルスの特徴と、精神看護に期待される役割と課題について述べる。