| 科目名 Course Title |
配当年次 | 開講期間 Term |
曜日-コマ | 単位数 Credit |
担当教員 Instructor |
科目識別 | 講義コード |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 社会と思想 | 1 | 前期 | 木3 | 2 | 前川 真行 | 選択 | 10503 |
わたしたちの生きている社会は「労働」を基盤とした社会である。無論それは(労働可能な者は)「働かねばならない」という意味でそうなのだが、この授業で目標としたいのは、むしろなぜ働かねばならないと少なくない人が「考えるようになったか」ということを、歴史を辿りながら見てゆきたい。
そのことでまずは、現在の社会について、それが何を前提とした社会なのかを理解することが第一の目標となるし、第二の目標としては、それは必ずしも当たり前のことではないことを理解することを通じて、いくらかなりとも現在の社会を相対化することができればよいと考えている。
福祉国家の思想がテーマとなる。というのも福祉国家とは社会の土台に「労働」という行為をおいた政治と経済のしくみだからである。
具体的には、カズオ・イシグロの小説(「わたしを離さないで」)を導入にして、そこで描かれている世界が、どのような社会なのかをまずは考えてみる。つぎにそれが福祉国家とよばれるわたしたちの世界のどのようなデフォルメとなっていることを確かめるために、福祉国家の歴史を、実際の歴史や思想面からたどってゆくことにしたい。
テキストではないが、とりあえずカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』ハヤカワepi文庫は材料として扱うので読んで(買って)おいてもらいたい。
授業中適宜紹介する。あえてひとつ挙げれば、オルダス・ハックスリー『すばらしい新世界』講談社文庫はイシグロの小説を理解するうえでは有益。
総合教養科目「近代を問う」(総合教養科目「環境と人間」)
総合教養科目「現代日本の政治と経済」(「現代日本経済入門」)
教養ゼミナール「現代思想」
教養ゼミナール「経済から見た日本の社会」
期末の試験および授業中の小テスト(1?3回)。小テスト進度により調整。前者と後者の比率は9:1?7:3。