文学の基礎

科目名
Course Title
配当年次 開講期間
Term
曜日-コマ 単位数
Credit
担当教員
Instructor
科目識別 講義コード
文学の基礎 1 後期 水3 2 山本 博志 選択 10463

授業目標

まず文学を文字を用いた虚構の物語と定義します。ドイツ文芸学を座標軸にして、広くはヨーロッパ文学を視野に入れつつ、文学現象を「作者?作品?読者」という三位一体の図式にしたがって観察します。文学作品を理解(=解釈)する様々な研究方法を概観しつつ、「文学現象」について多面的な見方を養います。

授業の概要

文学作品についての理論を研究書の紹介と実例の作品によって下記の順にしたがって概観していきます。
1.ヴィルヘルム・シェーラーの文芸学理論 −実証主義的方法−
  ドイツ文芸学の創始者とされるヴィルヘルム・シェーラーの実証主義的研究を解説し、彼の主著『ドイツ文学史』(抜粋)を例に解説します。実例の作品はゲーテの『ヘルマンとドーロテア』です。
2.ヴィルヘルム・ディルタイの文芸学理論 −精神史的方法−
  自然科学的実証主義に対抗しつつ精神科学の自立を目指したヴィルヘルム・ディルタイは文学を「生」の発露の至高形態とみなした。彼の学説は精神史的方法としてドイツ文芸学を一躍興隆させました。研究書はのディルタイの『体験と詩』の抜粋を一瞥する。実例の作品は同書のレッシング作『賢者ナータン』です。
3.エルンスト・ローベルト・クルツィウスの文芸学理論 −比較文学的方法−
  ギリシャ・ローマから中世にかけてのヨーロッパ文学の伝統を明らかにしたエルンスト・ローベルト・クルツィウスによって文学研究は新たな歴史的視野を得ました。研究書は彼の主著『ヨーロッパ文学とラテン中世』を紹介します。実例の作品はグリム兄弟とシャルル・ペローの同名の童話『赤ずきんちゃん』です。
4.エーミル・ シュタイガーの文芸学理論 −解釈学的方法−
  ヴォルフガング・カイザーとエーミル・シュタイガーはほぼ同時に言語芸術作品を個別的に解釈する作品内在論を唱えました。研究書はシュタイガーの『解釈の技法』を紹介し、実例の作品はエドゥアルト・メーリケの抒情詩『ランプに寄す』とハインリヒ・フォン・クライストの短編物語『ロカルノの女乞食』です。
5. ジークムント・フロイトの文芸学理論 −深層心理学的方法−
  まずフロイトの論文『詩人と空想』で展開された深層心理学的文学観を紹介します。実例の作 品は論文『夢判断』中で論じられているシェイクスピアの『ハムレット』です。
6.ロマン・ヤコブソンの文芸学理論 −構造主義的方法−
  言語学の研究成果を基礎に文芸学にも構造主義的研究方法が生まれました。研究書は彼の論文言語学と詩学』を紹介します。カエサルの有名な一文「来た、見た、勝った」に現れた音韻論的特徴を手がかりに日常言語にある詩的言語への萌芽、さらには言語の詩的機能について明らかにします。実例の作品はゴットホルト・エフライム・レッシングの寓話『弓の持ち主』です。

テキスト

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参考書

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関連科目

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試験・成績

出席(30%)
レポート内容(70%)
で評価します。

備考