ヨーロッパの文学

科目名
Course Title
配当年次 開講期間
Term
曜日-コマ 単位数
Credit
担当教員
Instructor
科目識別 講義コード
ヨーロッパの文学 1 前期 月3 2 谷口 栄一 選択 10410

授業目標

ヨーロッパの古典文学を精確に読み味わい、ヨーロッパの知的伝統についての理解を深めます。ヨーロッパ域内はもとより、世界の各国語に翻訳され、時代の違いを超えて読まれ続け、人々の心をとらえてきた古典に関する知識は、文系理系を問わず、不可欠な教養です。最近は、ヨーロッパの文学作品を読んだことがないまま大学生になってしまっている人が多いように思いますが、今からでも遅くはないので、頑張って読んでみましょう。日本人にとってとっつきにくい部分もあるでしょうから、そういうところをこの授業で解説していきます。ヨーロッパ文化というものが、今まで諸君たちが思っていたよりも、はるかに多層的であることが感じとれると思います。観光旅行に行っただけでは、どんなに高い航空運賃を払っても、決して得ることはできない経験なのです。

授業の概要

今学期の授業で扱う作品は次の4つです。
(1)ソポクレース『アンティゴネー』(古代ギリシア、紀元前5世紀後半)
(2)ゲーテ『トルクヴァート・タッソー』(ドイツ、1790年)
(3)ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』(ドイツ、1885年)
(4)トーマス・マン『ヴェニスに死す』(ドイツ、1912年)
それぞれ3〜4回ずつの講義を予定しています。指定の翻訳本を各自で購入し、あらかじめ自分で一度読んでみた上で、授業時に持参してください。授業は講義形式が主体で、内容(作品全体、わかりにくい部分)についての注釈的解説をするほか、文化・社会史的背景や文学史の常識、成立事情、さらには受容や再解釈・改作の歴史について紹介します。ただし、諸君たちがきちんと読んでいることをチェックする意味もこめて、それぞれの作品について少なくとも1度ずつミニ課題を出し、それを提出してもらいます。講義形式といっても、完全な一方通行にならないように、学生との対話(双方向性)を重視します。たとえば、諸君に提出してもらった課題や質問には、講義の中でコメント・回答したり、Q&A集(プリント)を配付したりします。より詳しい授業内容については、第1回の授業で配付する「受講の手引き」を参照してください。

テキスト

ソポクレス『アンティゴネー』(岩波文庫)
ゲエテ『タッソオ』(岩波文庫)
トオマス・マン『ヴェニスに死す』(岩波文庫)
ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』(岩波文庫)
ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(下)』(岩波文庫)

参考書

その他、講義中に文献目録を配付。

関連科目

「比較文化社会論」(教養科目・水5前期)、「ヨーロッパ事情」(教養科目・月3後期)、「ゼミナール・教養のための読書サロン」(教養ゼミナール・水4前期)、「ドイツの文化と社会」(人社専門科目、他学部生も受講可・月4後期)、「ドイツ文学の世界2」(人社2回生以上専門科目・水2後期)

試験・成績

ミニ課題(読書状況のチェック)、期末レポート、授業態度により、総合的に評価します。

備考