基礎生化学

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
基礎生化学
Basic Biochemistry
B301210001 2 1 後期授業 専門科目 CAAGC2101-J1 木2 B1-1 乾 隆
山地 亮一

オフィスアワー

(乾)木曜日,12:00?13:00,C17棟114号室
(山地)火曜日,11:50?12:50,C17棟314号室

授業目標

生化学の基礎として,生物を通じて作られる物質である「生体成分」の構造とその特性について理解することを目標とする.具体的には,以下の能力を身につけることを達成目標とする.
1. 生化学という学問が,化学の原理と言葉を使った生物学であるということが理解し,説明できること.
2. 水の性質を理解し,その構造,分子内結合様式,溶媒としての役割,イオン化について説明できること.
3. タンパク質を構成するアミノ酸の構造を理解し,正しく書くことができること.さらに,側鎖のイオン化を含めた種々の性質を理解し,説明することができること.
4. 酵素の命名と分類ができ,酵素活性に影響をあたえる因子の説明や活性測定法について説明できること.
5. 補酵素の構造を理解し,正しく書くことができ,酵素反応における補酵素の役割について説明ができること.
6. 糖質の構造を理解し,正しく書くことができ,また多糖類と複合多糖の構成成分と機能を理解し,説明ができること.
7. 脂質の構造と機能を理解し,正しく構造を書き,説明することができること.
8. 生体膜を構成する成分と構造を理解して,生体膜に組み込まれたタンパク質の機能を説明できること.
9. DNAとRNAを構成する成分を理解し,構造を書くことができること.

教科書

MORAN・HORTON・SCRIMGEOUR・PERR著,「ホートン生化学」第5版(東京化学同人)

参考書

DNALD VOET・JUDITH VOET・CHARLOTTE PRATT著,「ヴォート基礎生化学」第4版 (東京化学同人)

関連科目

基礎生命科学、生命機能化学課程(代謝生化学,構造生物学,酵素化学,分子細胞生物学,栄養生化学)、植物バイオサイエンス課程(細胞生化学,細胞分子生物学I、細胞分子生物学II)等

授業時間外の学習(準備学習等について)

授業時間だけでは,この講義の内容を理解し,その理解を定着させることは困難です.授業の予習(準備学習欄に記載)と復習を欠かさずに行って下さい.一般に,90分の授業に対する予習はその2倍の180分は必要と言われています(最低でも90分の予習を行ってください).また,簡単な演習問題等も行いますので,必ず授業の復習に使って下さい.復習を行うことにより,記憶の固定化につながります.

授業の概要

生体にとって重要な生体高分子(タンパク質,多糖,脂質,核酸など)とその構成単位(アミノ酸,単糖,脂肪酸,ヌクレオチドなど)の構造と機能について講義する.また,酵素の機能についても解説する.
(オムニバス方式/全16回)
(乾隆/8回)
水の性質,タンパク質(アミノ酸)の構造と機能,酵素と補酵素の機能について講述する.
(山地亮一/8回)
多糖(単糖),脂質(脂肪酸),核酸(ヌクレオチド)の構造と機能について講述する.

授業計画

第1回 全体のイントロ.生物学の体系における生化学の説明.
(目標)生物学の体系における生化学の立ち位置を理解し,生物は化学的に分析可能であることを理解し,説明できる.
準備学習等 教科書1.1-1.6節の内容を事前に読んでおく
第2回 水の性質
(目標)水分子は極性であること,優れた溶媒であること,疎水性と親水性の定義,水のイオン化,およびヘンダーソンハッセルバルヒの式を理解し.説明できる.
準備学習等 教科書2.1-2.10節の内容を事前に読んでおく
第3回 アミノ酸の化学
(目標)タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の構造式を書くことができる.アミノ酸の3文字表記と1文字表記を書くことができる.アミノ酸の側鎖の性質を説明できる
準備学習等 教科書3.1-3.3節の内容を事前に読んでおく
第4回 タンパク質(一次構造)
(目標)タンパク質の一次構造がアミノ酸配列であることを理解している.アミノ酸のイオン化の説明ができる.等電点の説明ができる.
準備学習等 教科書3.4-3.5節の内容を事前に読んでおく
第5回 酵素(機能と分類)
(目標)酵素に触媒される6種の基本反応を説明できる.pHと温度が酵素活性に影響を与える因子であることが説明できる.
準備学習等 教科書5.1-5.2節の内容を事前に読んでおく
第6回 補酵素の化学と機能(ATPとその他のヌクレオチド補助基質)
(目標)補酵素の説明と分類ができ,ATPをはじめとする補酵素の構造を正しく書くことができる.
準備学習等 教科書7.1-7.3節の内容を事前に読んでおく
第7回 補酵素の化学と機能(NAD+とNADP+)
(目標)NAD+やNADP+の働きを理解し.その構造を正しく書ける.ビタミンの働きを理解し,その構造が正しく書くことができる.
準備学習等 教科書7.4-7.5節の内容を事前に読んでおく
第8回 中間試験
中間試験は対面で実施する予定です。ただし、状況をみて他の方法で行う場合もあります。
準備学習等
第9回 糖質の化学(単糖類)
(目標)単糖類のほとんどがキラル化合物であること,アルドースまたはケトースが環状構造をとること,単糖類が機能を持つことを理解し,構造を正しく書くことができる.
準備学習等 教科書8.1-8.3節の内容を事前に読んでおく
第10回 糖質の化学(単糖の誘導体,二糖類とグリコシド結合)
(目標)単糖の誘導体の構造,また二糖の構造とグリコシド結合を理解し,構造を正しく書くことができる.糖質の化学(グリコシド結合と多糖類)
準備学習等 教科書8.4-8.5節の内容を事前に読んでおく
第11回 糖質の化学(多糖類と複合糖質)
(目標)多糖類と複合多糖の構成成分と機能を理解し,構造を正しく書くことができる.
準備学習等 教科書8.6-8.7節の内容を事前に読んでおく
第12回 脂質の化学
(目標)脂肪酸の構造と命名法を理解する.多種多様な脂質の構造と機能を理解し,正しく構造を書くことができる.
準備学習等 教科書9.1-9.7節の内容を事前に読んでおく
第13回 生体膜の構造と膜輸送
(目標)生体膜を構成する成分と構造を理解する.生体膜に組み込まれたタンパク質の機能を説明できる.
準備学習等 教科書9.8-9.11節の内容を事前に読んでおく
第14回 核酸の化学(核酸の構造,DNA)
(目標)ヌクレオチドを構成する成分を理解し,構造を書くことができる.DNAを構成する成分と特徴を理解し,構造を書くことができる
準備学習等 教科書19.1-19.6節の内容を事前に読んでおく
第15回 核酸の化学(RNA,ヌクレオソーム)
(目標)RNAを構成する成分と特徴を理解し,構造を書くことができる.ヌクレオソームを構成する成分を理解し,説明できる.
準備学習等 教科書19.4-19.7節の内容を事前に読んでおく
第16回 定期試験
期末試験は対面で実施する予定です。ただし、状況をみて他の方法で行う場合もあります。
準備学習等

成績評価

授業目標(達成目標)の1~9の達成度で成績評価を行う.C(合格)となるためには,1~9の全ての項目で基本的な問題(教科書巻末の問題レベル)が解けることが必要である.成績を評価する手段として,中間試験(50%)と定期試験(50%)を用い,100点満点とする.期末試験は対面で実施する予定です。ただし、状況をみて他の方法で行う場合もあります。

備考(実務経験の活用を含む)

本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。