心の健康教育に関する理論と実践

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
心の健康教育に関する理論と実践
Theory and Practice for Mental Health Education
Q123280001 2 1 後期授業 専門科目 HSSPE6720-J1 木4 A15-324 岩原 昭彦

授業目標

本科目では、健康心理学だけでなく公衆衛生学や疫学の観点をふまえたうえで、心の健康を増進するための方法について理解し、心の健康教育を実践するための理論と方法を修得することを目的とする。

具体的には以下の能力を身につけることを達成目標とする。
1. 公衆衛生学や疫学の基礎的な理論が説明できること。
2. 健康教育の理論について説明できること。
3. 心の健康教育を支える理論について説明できること。
4. ライフステージやフィールドに対応した心の健康教育を実践できること。

教科書

使用しない。

参考書

適宜指示する。

授業時間外の学習(準備学習等について)

準備学習の欄に指定してある項目について講義前に調べたうえでレジュメを作成すること。また、事前に指定した文献を読んだうえでまとめておくこと。

授業の概要

健康教育とは、個人、グループ、コミュニティにおいて健康のためになる自発的な行動を準備し、実現し、強化するために計画されたあらゆる学習経験の組み合わせである。また、健康教育の目的は、健康を保持増進し、よりよい生活をもたらすことにある。本科目では、心の健康教育を実践するうえで必要不可欠になると考えられる諸理論を概説したうえで、受講生とともに、心の健康教育のあり方について議論したい。授業はPower Pointを用いた講義と受講生の発表とを組み合わせた形で進めていきたい。

授業計画

第1回 健康教育とは 準備学習等 ヘルスプロモーションを支える理論やモデルについて調べる
第2回 健康教育のモデル 準備学習等 健康信念モデル、プリシード・プロシード・モデルについて調べる
第3回 ライフスタイルと健康 準備学習等 飲酒・喫煙・運動・食事等のライフスタイルを改善するための心理学的支援について考える
第4回 健康とストレス 準備学習等 ストレスに関わる心理学的機序と生理学的機序について調べる
第5回 QOL(クオリティ・オブ・ライフ) 準備学習等 クオリティ・オブ・ライフやwell-beingという概念を理論的に整理する
第6回 セルフケアと健康行動の変容 準備学習等 健康行動に関わる心理学的機序について調べ、行動変容を促すための支援法について考える
第7回 ポジティブ・ヘルス 準備学習等 従来の健康行動を増進するための方法論の限界点をふまえたうえで、人の心のポジティブな面を強化することの意味について考える
第8回 認知症予防における心の健康教育1 準備学習等 認知症予防における心理学的な貢献に
ついての事例を調べる
第9回 認知症予防における心の健康教育2 準備学習等 レジリエンス、マインドフルネス、ペ
イン・リハビリテーションについて調
べる
第10回 認知症予防における心の健康教育3 準備学習等 老年期における心の健康教育のあり方
について事例を1つとりあげ、その具体
策について考案する
第11回 認知症へのステージアプローチ1 準備学習等 認知症地域ケアの現状について調べ、
心理学の専門家に求められる他職種連
携について考える
第12回 認知症へのステージアプローチ2 準備学習等 初期アセスメントや軽度の時期を支え
る際の心理学的な貢献について調べる
第13回 認知症へのステージアプローチ3 準備学習等 中等度から重度の時期を支える際の心
理学的な貢献について調べ
第14回 認知症患者およびその家族への心理学的支援 準備学習等 認知症患者と共生するためにはどの
ような心理学的な支援が求められる
のかについて調べる
第15回 死生観とスピリチュアルケア 準備学習等 生涯発達における死の意味づけにつ
いて調べ、スピリチュアルなケアに
ついて考える

成績評価

授業目標(達成目標)の1~4の達成度で評価を行う。

単位を取得するためには、
1. 講義で取り上げた公衆衛生学や疫学の事項について、半分以上を説明できる。
2. 講義で取り上げた健康教育の理論を1つ挙げて説明できる。
3. 講義で取り上げた心の健康教育を支える理論を1つ挙げて説明できる
4. ライフステージやフィールドに対応した心の健康教育の実践方法について、具体的な対応策を1つ説明できる。
上記の4点を達成することが求められる。

成績を評価する手段として、レポートを用いる。
成績評価に占める割合は、レポートが70%、授業内での発言や発表状況が30%とする。