児童家庭福祉特論B

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
児童家庭福祉特論B
Special Topics in Child and Family Welfare B
Q123160001 2 1 後期授業 専門科目 HHSWF6712-J1 金5 A4-313(研究室),オンライン(中百舌鳥キャンパス) 伊藤 嘉余子

オフィスアワー

毎週金曜3限(12:55-14:25)

授業目標

本講義では、社会的養護における家庭養護の役割(里親および養子縁組)について理解するとともに、里親子および養親子への社会的支援のあり方について考究することを目的とする。
具体的には以下の3点を達成目標とする。
1)国連「代替的養育に関する指針」の内容と要点について理解する
2)日本と欧米諸国との間における家庭養護の違いについて理解する
3)里親/養親に必要な専門性や資質と、それを支える支援のあり方について考察する
4)ソーシャルペタゴジーの理念と実践について理解する

教科書

浅井春夫・黒田邦夫「<施設養護か里親制度か>の対立軸を超えて」明石書店
マーク・スミス他著、楢原真也他訳「ソーシャルペダゴジーから考える施設養育の新たな挑戦」明石書店

参考書

カレン・バックマン他著、上鹿渡和宏他訳「フォスタリングチェンジ」福村出版など
その他、授業の中で随時紹介していきます

関連科目

なし

授業時間外の学習(準備学習等について)

授業中に指定する参考文献や資料について授業までに精読し、内容をまとめておくこと。
その他、授業中に指定する課題を実施し、提出すること。

授業の概要

本講義では、児童虐待が発生する要因、親子関係のありよう、虐待から非行へ向かうメカニズムについて理解するとともに、虐待や非行といった経験・歴史を子ども自身が、あるいは親子で一緒にのりこえるために必要な支援や方法等について考察していく。
※この授業は、原則対面型(またはオンライン同期型)で行う予定です。

授業計画

第1回 オリエンテーション、授業の内容・進め方と成績評価に関するガイダンス、
日本における社会的養護の現状
(目標)日本における社会的養護の方向性や課題について理解する
準備学習等 教科書第1章を事前に読んでおく
第2回 家庭養護推進の背景にある理論的根拠
(目標)里親子・養親子間の愛着形成やホスピタリズム論争について理解する
準備学習等 前回の目標について復習し、配布資料(新しい社会的養育ビジョン)を読んでおく
第3回 里親委託が主流である国の現状に関するレビュー(1)
(目標)里親委託が主流の国で起きている問題点を明らかにする(特にフォスターケアドリフトや里親による虐待について)
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第2章を読んでおく
第4回 里親委託が主流である国の現状に関するレビュー(2)
(目標)里親委託が主流の国で起きている問題点を明らかにする(特に里子や実子の精神疾患の発症率や犯罪率などについて)
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第3章を読んでおく
第5回 養子縁組促進の取組の現状と課題
(目標)日本における養子縁組に関する取組の現状と課題について海外との比較から考察する
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第4章を読んでおく
第6回 日本における里親支援体制の構築の経緯
(目標)近年の里親支援事業創設や民間委託の流れ等について理解する
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第5章を読んでおく
第7回 里親に必要な専門性と研修
(目標)里親研修の実際と課題について海外との比較を踏まえ考察する
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第6章を読んでおく
第8回 ソーシャルペタゴジーについて学ぶ(1)
(目標)ソーシャルペタゴジーの考え方と実践について学ぶ
(教育者/養育者としてのペタゴーグ)
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第7章を読んでおく
第9回 ソーシャルペタゴジーについて学ぶ(2)
(目標)ソーシャルペタゴジーの考え方と実践について学ぶ
(施設養育と「脱家族化」について考える)
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第8章を読んでおく
第10回 ソーシャルペタゴジーについて学ぶ(3)
(目標)ソーシャルペタゴジーの考え方と実践について学ぶ(家庭養育と施設養育の違いに焦点をあてて)
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第9章を読んでおく
第11回 ソーシャル・ペタゴーグとしての里親/施設職員について考える(1)
(目標)福祉と教育の視点からソーシャルペタゴーグの役割について考える
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第10章を読んでおく
第12回 ソーシャル・ペタゴーグとしての里親/施設職員について考える(2)
(目標)福祉と教育の視点からソーシャルペタゴーグの役割について考える
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第11章を読んでおく
第13回 望まない妊娠とこうのとりのゆりかごから養子縁組の可能性を探る
(目標)子どもの出自を知る権利とこうのとりのゆりかごの意義と課題について考察する
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第12章を読んでおく
第14回 里親/養子縁組経験者の手記から支援ニーズについて考える
(目標)里親/里子、養子縁組経験者の語りから、支援ニーズについて理解する
準備学習等 前回の目標について復習し、配布資料(里親などの手記)を読んでおく
第15回 まとめ:日本における社会的養護の課題と展望
(目標)これまでの学びを踏まえ、家庭養護制度の課題と展望について考察する
準備学習等 前回の目標について復習し、教科書第13章を読んでおく

成績評価

授業目標(達成目標)1~3の達成度で成績評価を行う。単位を習得するためには
1)社会的養護における家庭養護の意義について理解すること
2)里親家庭や養子縁組家庭が必要とする支援ニーズについて理解すること
3)海外との比較を通して、日本における家庭養護推進に向けての課題や展望について自分なりの意見や考えをまとめることができること
上記3点を達成することが求められる。
成績を評価する手段として、授業内での発言等の授業への参加態度(発表を含む)と期末レポートを用いる。
成績評価に占める割合は、参加態度が40%、期末レポートが60%とする。