家族看護学援助特論II

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
家族看護学援助特論II
Advanced Nursing Intervention of Family Health Nursing II
P621530001 2 1 後期授業 専門科目 NNNUR6313-J1 月3 B404 中山 美由紀・他

オフィスアワー

中山美由紀:月曜日・木曜日12時から13時
井上敦子:木曜日12時から13時

授業目標

この科目は、家族支援専門看護師に求められる家族看護分野において卓越した看護実践能力を修得するために設けられており、家族看護援助方法に関する科目である。家族に対して卓越した援助を実践するために必要な理論について学習し、看護援助技術としての家族面接に用いられる技法を活用し、家族の発達段階で生じる問題に焦点をあてた援助方法について修得する。
以下の能力を身につけることを達成目標とする。
1.家族に介入するための必要な理論を理解することができること
2.家族面接に用いられる療法の技法を活用することができること
3.家族の発達段階で生じる問題に焦点をあてた援助方法について理解することができること

教科書

・McDaniel, Susan H. Campbell, Thomas L.:Family-Oriented Primary Care : A Manual for Medical Providers. Forew. by Jack H. Medalie 2nd ed. SPRINGER, BERLIN,2004
・松下明(監訳)McDaniel, Susan H. Campbell, Thomas L.:家族志向のプライマリ・ケア、シュプリンガーフェアラーク東京、2006

参考書

・ホフマン,リン(著)亀口 憲治(訳):家族療法の基礎理論―創始者と主要なアプローチ, 朝日出版社,2006
・亀口 憲治:家族療法的カウンセリング,駿河台出版社,2003
・亀口 憲治:家族のイメージ、河出書房新社、2003
・団志郎:家族の練習問題、ホンブロック2006
・森俊夫、黒沢幸子:解決志向のブリーフセラピー,ほんの森出版,2008
・橋本文隆:ソリューション・フォーカス入門,PHP研究所,2008
・吉川悟,東豊;家族療法のすすめ方、ミネルヴァ書房,2005
・中釜洋子,野末武義他;家族心理学,有斐閣ブックス,2008
その他:前期科目家族看護学、家族看護学特論、演習ⅠBの講義時に紹介した参考書
映像関係
・ビジュアル臨床心理学入門⑲家族療法
・家族システムの観点からの個人相談 APAビデオシリーズ

関連科目

家族看護学、家族看護学特論、家族看護学演習ⅠB、ⅡB、家族看護援助特論Ⅰ、Ⅲ

授業時間外の学習(準備学習等について)

事前学習として、授業の内容に関する参考書・文献を予習する必要がある。さらに課題に対するプレゼンテーションを行うために授業時間外に学習する必要がある

授業の概要

家族看護分野において卓越した看護実践を行うために必要な対象・対人関係に関する理論について学習し、家族療法の基礎理論や家族面接に用いられる療法、家族療法の諸技法について学修する。
また、家族志向のプライマリ・ケアの実践から、家族の発達段階で生じる問題に焦点をあてた援助方法について学修する。

授業計画

第1回 家族面接に用いられる療法について
・家族療法の基礎理論
準備学習等 予習:家族療法
復習:家族療法の理論
第2回 家族面接に用いられる療法について
・家族療法の諸技法の諸技法・システムアプローチ、ブリーフセラピー、ナラティブセラピー等、リフレーミング技法、パラドックス技法、ジョイニング技法等の活用についての討議
準備学習等 予習:家族療法
復習:家族療法の理論
家族面接に用いられる療法と家族療法の諸技法の活用
第3回 家族療法の諸技法
・解決志向のブリーフセラピー
準備学習等 予習:解決志向のブリーフセラピー
復習:解決志向のブリーフセラピー
第4回 家族療法の諸技法
・ソリューションフォーカス・ド・アプローチについて討議
準備学習等 予習:ソリューションフォーカス・ド・アプローチ
復習:ソリューションフォーカス・ド・アプローチ
第5回 家族療法の実際①
・ビデオ視聴し、ビデオ内容についての討議
準備学習等 予習:家族療法が必要な事例
第6回 家族療法の実際②
・事例を用いてのロールプレイ
準備学習等 復習:事例から家族療法の活用
第7回 家族志向のプライマリ・ケアの基本原則
家族とのパートナーシップの形成
・ラポールの形成に関する討議
準備学習等 予習:家族志向のプライマリ・ケア(松下明(監訳))(1、6章)まとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:基本原則、ラポールの形成
第8回 家族の各発達段階における介入1
・個人の発達課題と家族発達課題:カップルカウンセリング(夫婦の相互作用など)、他職種との連携、発達課題と介入に関する討議
準備学習等 予習:家族の誕生期:カップル支援(9、14章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:家族の誕生期にある家族への介入
第9回 家族の各発達段階における介入2
・家族の発達課題:3者関係の誕生と妊娠・家族計画の家族支援、妊娠・出産後の家族支援、社会資源の活用、地域との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:子育て期1:子どもの誕生期にある家族への支援(10章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:子どもの誕生期にある家族への介入
第10回 家族の各発達段階における介入3
・家族の発達課題:子どもの虐待が疑われる家族との関わり
地域、学校との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:子どもの虐待への支援(11章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:子どもの虐待が疑われる家族への介入
第11回 家族の各発達段階における介入4
・急性期疾患と向き合う過程の家族支援:問題解決のための教育、社会資源の活用や他職種との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:急性疾患に向き合う患者と家族への援助(24章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:急性疾患に向き合う患者と家族への介入
第12回 家族の各発達段階における介入5
・家族の健康上の信念と慢性疾患と向き合う過程の家族支援:問題解決のための教育、社会資源の活用や他職種との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:慢性疾患に向き合う患者と家族への援助(18章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:慢性疾患に向き合う患者と家族への介入
第13回 家族の各発達段階における介入6
・介護負担の予測、家族介護者への介入:社会資源の活用、地域との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:喪失期:高齢者と介護家族のヘルスケア(15章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:喪失期の家族への介入
第14回 家族の各発達段階における介入7
・死と向き合うことの意味と意思決定への家族支援:悲嘆プロセスへの援助、社会資源の活用や他職種との連携や介入に関する討議
準備学習等 予習:ターミナル期:ターミナルケアと悲嘆のプロセスへの援助(16章)をまとめ、関連する文献を含めて検討する
復習:ターミナル期にある家族への介入
第15回 家族の発達段階を通しての社会資源の活用や多職種との連携
・社会資源の活用、多職種との連携
・家族支援専門看護師の役割分析についての全体討議
準備学習等 予習:家族の発達段階を通しての社会資源の活用や多職種との連携のまとめ
復習:家族支援専門看護師の役割分析

成績評価

授業目標(達成目標)の1~3の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、
・家族志向のプライマリ・ケアについて概説することができること
・授業で取り上げた家族面接に用いられる療法の技法について概説ができること
・家族の発達段階で生じる問題に対する援助方法について説明することができること
上記の3点を達成することが求められる。成績評価は、クラスへの参加、プレゼンテーションへの取組み態度、課題への取り組み態度等を総合して行う。