精神看護学援助特論I

科目名
Course Title
授業コード 単位数 配当年次 開講期間
Term
科目分類 ナンバリング
コード
曜日
コマ
教室 担当教員氏名
Instructor
精神看護学援助特論I
Advanced Nursing Intervention for Mental health and  Psychiatric Nursing I
P620390001 2 1 前期授業 専門科目 NNNUR6412-J1 金3 B404 冨川 順子・他

オフィスアワー

冨川順子:月~金:12:10~12:55 但し,学類実習期間中はこの限りではない.

授業目標

1.精神機能を構成する項目とその査定方法について説明できる。
2.精神機能の発達、心的構造論、自我の防衛機制、自我機能、ストレス理論、危機理論について説明できる。これらを用いた事例の精神機能のアセスメント方法について説明できる。
3.現在の精神科の診断方法、検査方法について説明できる。
4.統合失調症,気分障害,不安障害,強迫性障害,パーソナリティー障害,依存症,発達障害,せん妄の診断基準を説明できる。

教科書

井上令一監修(2016):カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開 第3版,メディカル・サイエンス・インターナショナル.
仙波純一他監訳(2015):ストール精神薬理学エセンシャルズ 神経科学的基礎と応用 第4版,メディカル・サイエンス・インターナショナル.

参考書

講義内で呈示する
・ 野村総一郎,樋口輝彦,尾崎紀夫,朝田隆著:標準精神医学 第5版,医学書院
・ 中根 允文,岡崎 祐士,藤原 妙子,中根 秀之,針間 博彦訳:ICD-10 精神および行動の障害 DCR研究用診断基準(新訂版),医学書院
・ 高橋三郎,大野裕,梁矢俊幸訳:DSM-Ⅴ 精神疾患の分類と診断の手引き,医学書院
・ 末松弘行,河野友信,吾郷晋浩著:心身医学を学ぶ人のために,医学書院
・北村俊則(2013):精神・心理症状学ハンドブック 第3版,日本評論社.
・山内俊雄・鹿島晴雄総編集(2015):精神・心理機能評価ハンドブック
・A・フロイト,外林大作訳(1985):自我と防衛,誠信書房.
・前田重治(1985):図説 臨床精神分析学,誠信書房.
・前田重治(1994):続 図説 臨床精神分析学,誠信書房.
・マーガレット・ハリス,ガート・ウェウタマシー,小山正,松下淑訳(2019):発達心理学ガイドブック,明石書店.
・リチャード・S・ラザルス,スーザン・フィルクスマン他著,本明寛他訳(1991):ストレスの心理学 認知的評価と対処の研究,実務教育出版.
・小杉正太郎編著(2002):ストレス心理学 個人差のプロセスとコーピング,川島書店.
・ドナ・C.アギュララ,ジャニス・M.メズイック著,小松源助,荒川義子訳(1997):危機介入の理論と実際,川島書店.

授業時間外の学習(準備学習等について)

・ ①~⑦の講義は主に講義とディスカッションで進める。講義前には指示された参考書から基本的知識を学習し,テーマに対する疑問や実践課題を持って臨むこと。
(テーマに関連する具体的な事例を持ち寄り,ディスカッションする準備をすることが望ましい。)
・ ⑧~⑮の講義は,提示されたテーマに沿ったプレゼンテーションと,ディスカッションとする。各自はシラバスに提示された講義テーマについて,参考文献,最新の研究などを検索・精読し,それらを踏まえたプレゼンテーションの準備を行うこと。またディスカッションに積極的に参加できるように,基本的知識は各自で事前に学習しておくこと。
・ 復習として,演習・実習で活用できるように知識の整理を行っておくこと。

授業の概要

精神的不健康を抱える対象へのアセスメント能力を高めるために,精神医学の診断基準や診断方法に関する基礎知識,心理検査の適用, ストレスの心身との相関,脳機能と機能障害としての症状や病状の理解,精神力動論と自我機能,発達理論,危機理論についての知識を習得して、これらが精神機能とセルフケアに与える影響をアセスメントするための知識を習得する。

授業計画

1 精神の不健康状態にある対象の精神科診断と精神療法の基礎知識 【正木、岩城 集中講義】
①精神疾患の概念
②精神疾患と診断基準
③精神科医療における治療法の歴史と現在の治療法概要
④精神科における臨床検査;臨床検査を活用した診断
  (身体疾患や身体疾患治療における薬物の影響のとらえ方に関連する臨床検査)
⑤電気けいれん療法
⑥精神科薬物療法
⑦精神療法の実際
 精神療法、認知行動療法、マインドフルネス

2 精神の不健康状態にある対象の精神機能と身体の査定方法
⑧精神機能の査定(1) 脳機能とストレス-脆弱性モデル、精神機能を構成する項目
⑨精神機能の査定(2) 精神機能のアセスメントとセルフケアに現れる精神機能のアセスメント
⑩多軸診断におけるⅤ軸:機能の全体的評定,生活機能評価(GAF):について
⑪心的構造論と自我機能の視点からのアセスメント
⑫対象関係論の視点からのアセスメント
⑬発達理論の視点からのアセスメント
⑭ストレス理論,危機理論の視点からのアセスメント
⑮精神疾患の状態、予後と経過、回復についてのアセスメント

成績評価

 各講義でのディスカッション,プレゼンテーション資料と発表,課題レポートにおいて示された授業目標の達成度で評価する。

合格(C評価)には以下のことが必要。
1.精神機能を構成する項目とその査定方法について説明する。
2.精神機能の発達、心的構造論、自我の防衛機制、自我機能、ストレス理論、危機理論について説明する。
3.現在の精神科の診断方法(DSMーⅤ)、検査方法について説明する。
4.統合失調症,気分障害,不安障害,強迫性障害,パーソナリティー障害,依存症,発達障害,せん妄の診断基準を説明する。